暗号資産（仮想通貨）の価格は今週に入り下落傾向を示しており、市場の関心は5月8日（水）の米連邦準備制度理事会（FRB）による金利決定に移っています。
ビットコイン（BTC）は、先週記録した高値97,000ドル（約1,500万円）から93,700ドル（約1,450万円）へと下落しました。イーサリアム（ETH）も引き続き2,000ドル（約31万円）を下回る水準にとどまっています。
仮想通貨市場全体の時価総額は2.9兆ドル（約450兆円）に減少しており、暗号資産の「恐怖と欲望指数」は中立の水準にとどまっています。
一方で、明るい材料も見られます。スポット型ビットコインETF（上場投資信託）への資産流入は過去2週間で50億ドル（約7,800億円）に達しており、機関投資家からの需要が依然として高いことが示されています。
また、アナリストや分散型予測市場Polymarket（ポリマーケット）のトレーダーらは、FRBが年内に3回の利下げを実施すると予想しています。金融政策がハト派に転じることは、ビットコインおよび他のアルトコインにとって強気材料と考えられています。
BTC ETFの資金流入が増加する中、今買うべき仮想通貨 おすすめ
現在注目すべき仮想通貨 おすすめとして、ポルカドット（Polkadot）、チェーンリンク（Chainlink）、ユニスワップ（Uniswap）、ソニック（Sonic、旧FTM）、そしてマインド・オブ・ペペ（Mind of Pepe）が挙げられます。
マインド・オブ・ペペ (Mind of Pepe)
Mind of Pepe（マインド・オブ・ペペ）は、人気ミームキャラクター「Pepe the Frog」とAI技術を融合させた革新的な仮想通貨プロジェクトです。プロジェクトの中心には、自己進化型のAIエージェントがあり、市場データやSNS情報を分析してトレンド予測を提供します。
$MINDトークンは、ユーザーに知見や意思決定サポートを与える実用性を持ち、単なるミームコインを超えた存在といえます。プレセールではすでに約13億円以上を調達しており、投資家の関心を集めています。さらに、最大265%の年利を得られるステーキング機能も用意されており、長期保有インセンティブが明確です。トークノミクスは透明性が高く、コミュニティ主導の成長を重視しています。
AIとミームの融合というユニークなテーマで、市場の中でも際立った存在です。今後の展開によっては、大きな成長ポテンシャルを持つ仮想通貨として注目されています。
ポルカドット（Polkadot）
ポルカドットは、現在価格が過去最低水準付近にあることから、逆張りの観点で今買うべき仮想通貨の一つとされています。特に注目すべき点は、2023年以降、3.82ドル（約590円）の水準で強いサポートを形成しており、この価格を何度も下回ることができなかったことです。これは、11.57ドル（約1,790円）にネックラインを持つ「四重底（クアドラプルボトム）」パターンが形成された兆候といえます。
さらに、ポルカドットはハーモニックXABCDパターンも描いており、現在は最終段階となるCDウェーブに入っています。このパターンが完成すれば、価格は反発し、約12ドル（約1,860円）の主要なレジスタンス水準を再び試す可能性があります。これは現在の価格からおよそ200%の上昇に相当します。
ポルカドットは、ステーキング利回りが11.5%と非常に高く、スポット型DOT ETF（上場投資信託）の登場が期待されているほか、「Polkadot 2.0」への最終段階の移行も進められています。
チェーンリンク（Chainlink）
チェーンリンクは、テクニカル面とファンダメンタルズの両面で強みを持つことから、今注目すべきアルトコインの一つとされています。ファンダメンタルズの観点では、チェーンリンクは暗号資産業界における最大のオラクルネットワークであり、ブロックチェーンとオフチェーン（外部）データを接続する役割を担っています。
また、クロスチェーン相互運用プロトコル（Cross-Chain Interoperability Protocol）は、実世界資産（Real World Asset）のトークン化分野における主要な技術標準となっています。
テクニカルチャート（日足）では、チェーンリンクが「フォーリングウェッジ（下降ウェッジ）」パターンを形成しており、これは一般的な強気転換のシグナルとされています。さらに、「逆三尊（インバース・ヘッド・アンド・ショルダー）」パターンも徐々に形成されており、現在の価格の後退は右肩部分に該当すると考えられます。そのため、一時的な下落が続いた後に、再び上昇トレンドに戻る可能性があります。
ユニスワップ（Uniswap）
ユニスワップは、暗号資産業界最大の分散型取引所（DEX）であり、昨年11月の最高値から74%下落した現在、買い時とされる仮想通貨の一つです。
ユニスワップを購入する主な理由は、ファンダメンタルズにあります。同取引所は、DEX分野で圧倒的なシェアを誇っており、過去30日間で510億ドル（約7.9兆円）を超える取引を処理しています。これは、競合であるパンケーキスワップ（PancakeSwap）の300億ドル（約4.6兆円）を大きく上回っています。
また、ユニスワップは最近「ユニチェーン（Unichain）」というレイヤー2ネットワークを立ち上げており、これが大きな成功を収めています。このネットワーク上のプロトコルは、過去30日間で42億ドル（約6,500億円）以上の資産を処理しており、アバランチ（Avalanche）やクロノス（Cronos）といった有名なレイヤー1ネットワークを上回る実績を示しています。
ソニック（Sonic）
ソニックは、以前はファントム（Fantom）として知られていたプロジェクトで、現在では業界で最も急成長しているブロックチェーンの一つとなっています。エコシステム内にはすでに69以上のdApps（分散型アプリケーション）が構築されており、ロックされた総価値（TVL: Total Value Locked）は10億ドル（約1,560億円）を超えています。
ソニックのDEXネットワークでは、過去7日間で7億8,400万ドル（約1,220億円）以上の取引が処理されており、ブロックチェーン業界全体で11位の規模となっています。
4時間足チャートでは、「逆三尊（インバース・ヘッド・アンド・ショルダー）」パターンが形成されていることから、今後数週間でトークン価格が反発する可能性があります。