イーサリアム(Ethereum)スポットETFへの資金流入は、機関投資家による積極的な買いが続く中で急増している。 8月だけで流入額は44%増加し、合計で137億ドル(約1兆8,900億円)に達した。とくに8月11日には、1日で過去最高となる10億ドル(約1,380億円)超の流入を記録した。需要の大部分は企業や機関投資家によるもので、強気の圧力が高まっている。 現在、ETHの総供給量の約3.7%が企業のトレジャリーとして保有されている。その中でも、Bitmine Immersion Techが78億1,000万ドル(約1兆800億円)相当を保有し、SharpLink Gamingが34億8,000万ドル(約4,800億円)相当を保有している。 過去2か月でETHは80%以上上昇し、現在は約4,378ドル(約605,000円)で取引されている。ここで問われるのは、大口投資家が単に価格を追随しているのか、それとも一般には見えていない情報を持っているのか、という点である。 ETHは次のBTC(ビットコイン)となり得るのか。その成長が加速する理由を以下で解説する。また、これから訪れる「デジタルシルバー」強気相場に備えて、今買うべき仮想通貨おすすめ3銘柄も紹介する。 イーサリアムの成長を後押しする要因は何か ETHの成長を支えている要因はいくつかあるが、最も重要なのは「GENIUS法案」である。これはドルに連動したステーブルコイン(価格が安定した暗号資産)の発行とガバナンスを規制し、暗号資産市場全体に必要とされてきた明確な法的枠組みをもたらす。 もう1つの大きな要因は、401(k)年金制度の改正である。これにより、退職基金の投資オプションとして暗号資産を組み込むことが可能となった。 この変更はETHにとって追い風であり、機関投資家だけでなく個人投資家にとっても分散投資の手段として採用される道を開いた。技術面では、イーサリアムのアップグレード計画が進展しており、ネットワークは一層利用しやすく、実用性の高いものへと進化している。 直近の「Pectra」アップグレードでは、11件のEIP(Ethereum Improvement Proposal)がまとめて導入され、速度と利便性が向上した。さらに、バリデータ(検証者)のステーキング上限は32ETHから2,048ETHに引き上げられ、報酬や退出の管理がより円滑になった。 さらに注目すべきは、今後予定されているアップグレードである。2025年11月に予定されている「Fusaka」はブロック生成時間の短縮やインフラの改善に焦点を当てており、2026年に予定されている「Glamsterdam」はネットワーク全体の性能向上を目指す。 これらの継続的なアップデートにより、イーサリアムはDeFi(分散型金融)やWeb3の最前線に立ち続けると考えられる。 暗号資産ポートフォリオを構築するなら、今ほど適した時期はない。ETHはファンダメンタルズとテクニカルの両面で堅調であり、その急騰はより広範な暗号資産の強気相場を引き起こす可能性がある。 次に、この機会を最大限に活かすために「今買うべき仮想通貨おすすめ」3銘柄を紹介する。 1. ...